2009年10月30日金曜日

メインテナンス

再生療法後の治癒形態
付着器官が再生するが出来上がるセメント質には違いがある。
①GTR法
有細胞セメント質が再生する。
②EGR法
無細胞セメント質が再生する。
歯周病で失うセメント質は主に歯頸部のセメント質(ほとんどが無細胞セメント質)なので、真の再生といえる。

*すべて無細胞セメント質ができるとはいえない。場合によっては有細胞セメント質で治ったり、長い接合上皮で治ったり、またはアンキローシス(骨と歯根がくっつく様な治り方)がある。


再生療法後メインテナンスの歯肉溝にはディープサルカスとシャローサルカスの両方がある。再生療法後の理想的な治癒形態は付着器官が元に戻って、シャローサルカスができていること。しかし、再生はある程度したもののディープサルカスで治癒する事がよくある。この場合さらに切除療法を追加する必要がある。原因としては再生量が少なく、骨形態の問題が残っている場合、上皮の埋入を許した場合、早期にEDMが消失した場合が考えられる。


参考文献)メンテ・ザ・ペリオ  山本浩正 著