メインテナンスは良くても現状維持なので、悪化に遭遇する。
非外科療法では組織によってシャローサルカスやディープサルカスで治ったりする。
悪化の場合…
①動的治療でシャローサルカスで治った場合
プロービング値は小さく歯周病菌は住み着きにくくなっている状態なので、いきなり歯周病菌による付着の喪失や骨の喪失が起こる事は考えにくい。歯肉炎が起こる事が悪化のきっかけ。BOPとともに仮性ポケットができる。
この場合歯肉の退縮量の比較や口腔内写真で比較することができる。
②ディープサルカスで治った場合
付着の獲得で治るような場合は、歯肉が繊維性でポケットが深く、場合によっては垂直性の骨欠損を伴うような症例になるので、悪化する場合、仮性ポケットが出来る事は考えにくく、付着の喪失によって悪化するという事になる。
付着の喪失には2パターンある
①長い接合上皮が剥離する場合=上皮性付着の喪失
②上皮の剥離を通り越し、結合組織性付着が喪失
→真の付着の喪失
付着の喪失は付着レベルが増加していないかどうかを調べる
歯肉退縮量+プロービング値が前回と比べ増えていないか確認する
上皮性なのか結合組織性なのか判断するのは実際は難しい。
・非外科療法前の付着のレベルであれば上皮性
デブライドメントとセルフケアで長い接合上皮で再付着する可能性がある。
・それを越えていれば結合組織性
元に戻る可能性は低い。再治療が必要。
参考文献)メンテ・ザ・ペリオ