2009年10月2日金曜日

メインテナンス

治療後メインテナンスのリコール間隔

ランフォード率いるミシガン学派による疫学結果によると基本は3ヶ月と言われている。
3ヶ月に一度メインテナンスを行えば、動的治療の内容に関わらず悪化を防ぐ事ができたという論文がいくつか発表されている。
動的治療が理想的にできない場合もあるのでそのような場合は3ヶ月よりも短くする事が無難。

参考文献) メンテ・ザ・ペリオ 山本浩正 著

歯周基本検査時、動的治療(SRP)を始めるとき、メインテナンス期間に入る時、メインテナンスの必要性を何度もお話させていただいていますが、「前も1ヶ月、3ヶ月に1回クリーニングに行ってたよ。」という患者さんはけっこういらっしゃいます。
しかし、どうしてメンテナンスが必要で、どうしてこの期間なのか理解されいる患者さんは少ないように感じます。理由を知らなければせっかく真面目にメインテナンスにきていただいても全然意味がない事のように感じます。

それに加え、糖尿病の患者さんはA1cの数値を、高血圧の患者さんは血圧を知っているのに対し、歯周病患者さんは歯周ポケットの深さを知らない事が多いです。
検査値が術者によって変わることなどの特性があるところが難しいところではありますが、歯周ポケットの深さを知ってもらいたいと考えています。

そのためには歯周基本検査の精度をあげ、受け入れてもらいやすく説明することが課題です。