歯周病菌もほとんどいなくて、歯周組織の環境も整っていて、リスクが少ないため、リコール間隔はもっとも長く設定できる。
半年や1年でも健康を保てる可能性は高い。
しかし、予防的メインテナンスは患者さんのセルフケアのウエイトが大部分を占めるので、セルフケアのレベルがうまく維持できているかをこまめにチェックするするために3、4ヶ月に1回が望ましい。
②予防的メインテナンスにおける悪化
いきなり骨吸収を起こし、深い垂直性骨欠損を起こす事はない。
歯肉の炎症から始まる。この時点で対処すると健康な状態に戻る。
プロービング値が大きくなったり、出血部位に丁寧にバイオフィルム破壊を行いセルフケアの最強化をする。場合によってはリコール間隔を短くする。
歯肉退縮が進む可能性も高い。
磨き過ぎに対する弊害が起こっている事を伝え、原因を一緒に考える。
ブラシが固いものに変わっていないか、ブラッシング圧や時間は変わっていないか具体的な原因を探し、指導する。一般論だけでは心には残らない。
参考文献) メンテ・ザ・ペリオ 山本 浩正 著