レベル0 音がする sound ・ただ周囲で音がしているだけ
聞こえる noise ・患者の声は雑音と同じで耳に入らない
レベル1 聞く hear ・BGMのように受動的に聞いている状態
レベル2 聴く listen <初級レベルの傾聴法>
・能動的に聴いている状態
・コンサートや講演会を聴く
レベル3 訊く question <中級レベルの傾聴法>
ask ・質問する、尋ねる
・診断や治療に必要な情報を聴き出す
・質問法からなる使い方にコツがいる
レベル4 利く skillful <上級レベルの傾聴法>
be able to ・聴くための様々なテクニックを駆使する
・情報収集にも役立つ
・患者にも役立つ
レベル5 効く work <プロフェッショナルのブランド力のある傾聴法>
effective ・聴くことが治療効果として現れる
cure ・「癒しの効果」のある傾聴法
・話す事による「癒し(感情の明確化)」 がある
・傾聴はだだのおしゃべりだけではなく診断や治療や予防という医療行為を行うためのコミュニケーション。
・コミュニケーションの際に、言葉そのものが話者の意思や話の意味を伝達する役割は、全体の10〜20%といわれている。さらに本来の意図を隠してコミュニケーションをする場合もある。全感覚を研ぎすまし言葉からだけではなく、イントネーションやアクセント、声の調子、表情や動作から敏感に読み取り、患者を理解し、気持ちを受け止める事が必要。
☆聴く事のプロフェッショナルになる☆
患者さんとのコミュニケーションとる目的は??
医療者ではなく、患者さんのためのコミュニケーションでなくてはならない。
自分の好奇心を満足させたり、自分の考えていること(たとえば治療法)を相手に伝える目的はあくまで医療者側の目的。
歯科医療は患者さん一人一人にあわせたオーダーメイドのショップのようなもの。
一人として同じ人はおらず、一つとして同じ治療もない。
傾聴は、歯科医療従事者から見れば「聴く」ことですが、患者さんにとっては「話す」こと。
患者さんが悩んだり、疑問を持っていることを打ち明け、情報を得て、納得することで解決を導く事が出来る。
それぞれの患者さんにあわせたコミュニケーションをすることで初めて、レベル5の「効く」癒しが生まれてくる。
参考文献) 歯科衛生士9月号