PMTCの必要性
歯肉縁上のバイオフィルムの破壊→患者さんのセルフケアの支援となる事を念頭とする。
患者さんのテリトリーである歯肉縁上に全くのプロケアであるPMTCを行う理由
PMTCのメッセージ
・術中の快感
・術後の爽快感
・見た目の満足
歯科医院へ来るという事は患者さんにとっては勇気のいるもの。
プロービンングや超音波スケーリングは場合によっては痛みが伴う事もありけして気持ちのいいものではない。
マイナスイメージの強い歯科治療の中でPMTCは唯一プラスイメージが強い。
診査データで励まされ、PMTCで癒しプラスのイメージを持ってメインテナンスを終える事により歯科医院の敷居を低くし、メインテナンスで1番のリスクファクターである来院が途絶える事にPMTCが効果を発揮する
PMTCの生物学的な効用
・歯面を徹底的に研磨することのより細菌バイオフィルムが歯面上に再形成するのを送らせる効果がある
・浅い歯肉溝であれば歯肉縁下の細菌にも影響する事が出来る
・着色を除去することで審美性の向上
・歯面を平滑に仕上げる事は着色の再発を遅らせる
PMTCの偽害性
リスク→歯面の削り過ぎ。歯肉への負担が歯肉退縮を起こす可能性もある。
PMTCもオーバーデブライトメントになる。
仮に1回のPMTCで10μ歯を削ってしまうとして、3ヶ月に1回の割合で10年間続けると10年後には歯質が400μ、0.4㎜なくなってしまう。
特に歯周病患者さんは根面が露出しているので、根面に対して過剰なPMTCをしてしまうともっともっと削れてしまう。
PMTCのリスクも理解したうえだ、メインテナンスに取り入れる。
参考文献)メンテ・ザ・ペリオ 山本浩正 著