最近注目されている薬剤→ポピドンヨード(PVP-I)
グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌、マイコバクテリアやウイルスに至るまで、広い範囲で微生物を殺菌することができる。
CHXに比べてタンパク質の影響を受けにくいが、持続的には殺菌効果はないので、作用させている時だけ効いている。
PVP-Iの問題点
・歯や衣服に着色する事がある。
・甲状腺機能異常の患者さんへは慎重使用
・ヨウ素アレルギーの患者さんへの使用禁忌
・持続的な殺菌効果は期待できない
・銀合金が変色する事がある→メインテナンスで数ヶ月に1度使用する程度ではほとんど問題はない。
使用濃度
一人暮らしの細菌に効く濃度→0.1〜1.0%
0.5%以上は味がきつくて患者さんにとって苦痛
使用感を良くするための添加物が入っているイソジンうがい薬を40倍希釈して0.175%液にして使用すると良い。
6㎜以上の深いポケットになると水を使う場合に比べて有意に効果がでるが、それより浅いポケットに使っても水とほとんど変わりがない。
超音波スケーリングの時に使う場合
歯肉縁上→CHX
歯肉縁下→PVP-I
参考文献)メンテ・ザ・ペリオ 山本浩正 著