2009年8月21日金曜日

メインテナンス

メインテナンス患者さんがアンダーブラッシングになったときのの弊害

〜カリエス〜
メインテナンス患者は多かれ少なかれ根面が露出している事が多い
(根面の特徴)
・細菌がつきやすい→表面が粗造
・細菌を除去しにくい→陥凹部や根分岐部病変などの解剖学的形態のため
・エナメル質にくらべ酸で溶けやすい
   カリエス要注意部位!!!

服薬による、唾液の減少や生活習慣の変化による口腔清掃習慣の変化などもリスク上昇の変化なので注意する!!

歯周病患者さんは根面カリエス予備軍
フッ化物の応用、食生活の改善、唾液量アップの努力を心がける。

〜歯周病の再発、進行〜
・歯周病菌が新たに歯肉溝に入り込んでいく可能性
・炎症が起こる事による歯肉溝滲出液中に歯周病菌の食糧が増える
・ポケットが深くなる事による嫌気的環境が整う

深いポケットが残っている場合バイオフィルムを除去しても時間とともに細菌は後戻りするが、患者さんのブラッシングにより後戻りの期間は変わってくる。
プラークコントロールの良好な場合→数ヶ月
プラークコントロールの不良な場合→数週間


参考文献)メンテ・ザ・ペリオ  山本浩正 著