2009年8月20日木曜日

メインテナンス

オーバーブラッシングとアンダーブラッシング

アンダーブラッシング
ブラッシングが不足して、磨き残しのある状態。動的治療に多い状態。
(兆候)
・歯肉縁上プラークが残存している
・歯肉が発赤、腫脹している
・プロービングで出血する
・ブラッシングで出血する
・ブラッシングの時間が短い
・歯ブラシを長期交換していない

オーバーブラッシング
ブラッシングが過剰になっていて磨き過ぎの状態。メインテナンス時によく見られる。
(兆候)
・縁上プラークがほとんど認められない
・歯面がピカピカである
・歯肉に炎症の兆候が認められない
・プロービングでほとんど出血しない
・ブラッシングの時間が長い
・硬い歯ブラシを使用している
・歯肉退縮や知覚過敏、楔状欠損などを認める
・歯ブラシの毛が短期間で開いてくる


ブラッシング指導をするときには、アンダーブラッシングとオーバーブラッシングの両方に注意しながらバランスのとれたブラッシングが要求される。
歯も骨もなくさないように適正なブラッシングを維持する事は並大抵の事ではない。
動的治療と違ってモチベーションの維持も難しい。

動的治療と同じブラッシング指導をしてしまうと、どんどんオーバーブラッシングになってしまう可能性が高くなる。

メインテナンスに通っているにもかかわらず、悪くなっていくというイメージにならないように、バランスのとれた指導が必要!!!!

参考文献)メンテ・ザ・ペリオ   山本浩正 著