乳児期のプラークコントロールの予定でしたが、そもそも虫歯はどうやってできるのか、プラークって何かがわからなきゃ虫歯予防は出来ませんよね。
というわけで…
まずは虫歯とは??
プラークが歯の表面にくっつくと、口腔内や、プラークの中の虫歯菌(ミュータンス菌)食べ物なかに入っている糖を利用して、酸をつくります。この酸が歯を溶かします(溶かす事を脱灰と言います)。これが虫歯です。
*プラークとは歯の表面につく白っぽいネバネバしたもので、歯垢とも呼ばれるものです。
決して食べカスではなく生きた細菌の塊です。
でも、糖分は甘いものに限らずいろいろな食べ物に入っていますよね??
じゃあミュータンス菌がお口の中にある限り、何か食べるたびにどんどん歯は溶けていってしまっているの??という疑問が出てきますよね。
溶けているんです。
でも実は唾液が溶けた歯を元に戻す力を持っています。(これを再石灰化といいます。)
お口の中では、脱灰と再石灰化を繰り返しています。
ただし、脱灰するスピードよりも再石灰化するスピードは遅いので再石灰化が間に合わない時に虫歯になってしまうという訳です。
逆に言うとどれか要因が欠ければ虫歯にはなりません。
これらをふまえて…
☆虫歯予防の4つのポイント☆
1、食生活 (糖分、時間に対する対策)
虫歯予防は食生活が実は一番大事なポイントです。
だからといって、糖分をいっさい取らないでくださいという訳ではありません。
甘いもお菓子も食べていんです。
ただし、だらだら食いや、あめを常になめていたり、に清涼飲料水のだらだら飲みはいけません!!
虫歯の成り立ちからもわかるように、だらだら食いをしていると脱灰がすすみ、再石灰化が間に合わなくなってしまいます。
規則正しい食生活が大切です。
食生活が良いとプラークもつきにくくなりますよ。そして、いくら歯磨きを一生懸命しても、甘いものと摂り続けると次から次へと虫歯になってしまいます。
2、プラークコントロール (ばい菌、時間に対する対策)
お口のお手入れによって、原因であるプラークを取り除きましょう!!
患者さん自身で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアをバランスよく行うことがポイントです。
歯磨きのポイントに関しては、次回から年齢別にお知らせします。
3、フッ素 (歯質に対する対策)
ものすごーく簡単に言うと歯を強くしてくれる薬です。
フッ素については院長の1日1ミリBlogに詳しく書いてあります!
4、ガム (4つの要因に対する対策)
再石灰化を促してくれるのは唾液です。ガムを噛んだり、口の中に入れておくだけでも刺激になって唾液をたくさん出してくれます。
ただしガムの種類はシュガーレスに限ります。
砂糖の入ったガムだと逆効果になってしまいます。
コンビニなどでもよく見かけるキシリトールはミュータンス菌の活動を抑制し、リカルデントは歯を強く丈夫にする効果があります。
以上が大まかな虫歯の成り立ちです。
虫歯を予防する事はもちろんとても大切な事ですが、個人的には、絶対甘いものを食べないなどではなく、あまり神経質にならずに、ポイントを押さえる事が大切だと思っています。歯に限らず体全体にとっても食生活が基本になってくると思います。