2009年6月9日火曜日

小児歯科

妊娠期のお口の健康をお母さんと胎児のお口の健康と生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防の2つに分けて考えてみましょう!

『お母さんと胎児のお口の健康』

妊娠中は、口の中の唾液がホルモン分泌の変調によって酸性に傾き、むし歯や歯周病などにかかりやすくなります。さらにつわりなどにより、お口の清掃がおっくうになりプラークがたまりやすくなってしまいます。そこで心配なのが歯周病による子宮内細菌感染が、低体重児出産や早産の原因になる可能性があることです。


歯磨きが難しい時は小さめの歯ブラシを使う工夫をしたり、デンタルリンスで口をすすぐのも良いでしょう。




歯がいつできるか知っていますか??

歯の芽である歯胚は、妊娠7週目頃からつくられます。さらに妊娠4ヶ月目頃からは、その歯胚にカルシウムやリンなどが沈着し(石灰化)、かたい歯がつくられていきます。また、永久歯の歯胚の一部も妊娠4ヶ月目頃からつくられます。

丈夫な歯をつくるために!!

歯を育てる栄養素と多く含む食品例です。
良質のタンパク質を含む豆腐や卵、カルシウムを含む牛乳やにぼし、リンを含むチーズや卵、ビタミンAを含む人参やホウレンソウ、ビタミンCを含むキャベツやサツマイモ、ビタミンDを含む魚や目玉焼きが、歯を育てる食品の例です




『生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防』

赤ちゃんが生まれる前からできる虫歯予防を知っていますか??
それはお父さんお母さんのお口の中の虫歯菌を減らしておく事です。

生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯の悪玉菌「ミュータンス菌」は存在しません。1歳7ヶ月から2歳7ヶ月くらいをピークに、お母さんはじめ周囲の大人の口から、離乳食を食べさせたりなど、唾液を介して感染してしまいます。

ミュータンス菌を減らすためにはどうすればいいかと言いますと…

難しい事はありません。虫歯をしっかり治療し、歯科医院で定期的にプロによるクリーニングを行えば、簡単に減らす事ができます。


さらにミュータンス菌を減らし、虫歯を予防するためには…  

フッ素入り歯みがき剤をつけて歯みがきをする

甘いものはだらだら食べないようにする

スポーツドリンク、ジュースなどは、食事中に摂るようにし、食事以外の時間

に摂る飲み物は、お茶か水にする

一日2~3回程度、食後にキシリトールガムやキシリトールタブレットを摂る

 

お父さん、お母さんのお口の健康が、お子さんのお口の健康の第一歩です!!