昨日までの2連休は土屋和子先生のセミナーを受講し、ものすごーく充実した2日間を過ごしました。
2009、11、22、23 講師 土屋和子先生
『歯周、補綴のメインテナンス』 佐藤直志 著
☆ 分厚い本を読むポイント☆
目次をみて興味のあるところを読む。
あとは、ぱらぱらめくる
歯周治療の効果をより長期的に予知性の高いものにするために、これまでの臨床研究に裏付けされて、長年にわたって治療効果の有効性が証明されている方法を用いる必要がある。
=スケーリング!!
OT(Optimum Treatment)
最適、最前の治療
最新の治療ではなく、その人にとって最もふさわしい治療
MI(Minimum Intervention)
最小限の侵襲により最大の効果
〜これからの歯科衛生士〜
クリニカルハイジニスト=臨床に徹する
応用力を身につける。学んだ事をどう生かすか?
* 必要な知識
① コミュニケーション能力
・言わなくてもわかっている、治療跡からの予測、オルソを読む
・ P処になってからではなく初対面からこの人の話を聞いてみたなと思 わせる準備を!
・ 他の人が言わない事を言う!
② 歯科専門的知識&技術
・ 健康な状態の映像をいつもイメージする!
・ 見えない部分を意識する
③ 全身的知識(からだ、こころ、病気=背景)
デブライドメント(デブリードマン・仏語)
イリゲーション、ルートプレーニング、ディプラーキング
・壊死した組織を除去する事によって創傷治癒を高める。
・歯根膜表面の性状や付着物質を十分に理解し、組織の損傷を最小限にとどめ強力で過剰なストロークを繰り返すのではなく、歯根表面のプラークを量的、質的に減少させる事。
① 縁下を触る場合麻酔をするかしないか?
麻酔をすると歯肉が一時的に貧血状態=歯肉の治りが悪くなる。出来るだけしない方が良い。
☆ ポイント☆
処置を行う前に、何分やりますと予告しておく。
② ルートプレーニングの定義
根面を平滑化にすること ×
根面をスムーズにする ○
汚染されたセメント質だけを除去する。
歯根膜(=結合組織)の役割
・ クッション
・ 歯の保持
セメント質のセメント芽細胞が結合組織を作り出す。
セメント質は歯牙のなかで最もやわらかい。髪の毛1本分くらいの厚さしかない。ハンドスケーラーでむりに行うと簡単に壊れてしまう。80%はパワースケーラーで!薬液を使うよりもキャビテーション効果がバイオフィルムに効果的
象牙質が露出すると象牙細管が露出→細菌入りカリエスになる
『超音波スケーラー』
〜バリオス750〜
・ピエゾタイプ(直線、前後運動)
・パワーコントロールが細かい
・歯牙が当たった時の響きが繊細
☆ ポイント☆
・チップの選択
G1→縁上歯石、ステイン(断面四角)
G6→縁下歯石(四角)
P2D、P3D→縁下歯石(丸、ダイアモンド加工は除去率高い)
P40→ポケット内洗浄
V10→インプラント、補綴
* 断面四角→除去効果高い
断面丸→歯面の安全性高い
・チップの歯面への当て方
部分→先端が最も強い
角度→15度以下
・歯面への接触→フェザータッチ
・歯面へのアクセス→ストローク(Sweeping stroke,Pull stroke)
『ソニックブラシ』
口腔内環境良い人はソニックブラシのみで十分。→MI
『PMTC』
セルフケアで届かないところをクリーニングする事が目的
ヘッドが小さいものが良い。
タスカルウィズ(コードレスモーター)
☆ポイント☆
・歯面の観察、判断
・器材の選択(ラバーカップ、コーン、エバ)
・回転数(基本1500回転)
・圧の加え方(回転して当て続けない)
『プロービング』
付着をはがし、縁上プラークを押し込んでしまう。
必要最低限で!3ミリ以下は計らなくてよい。