治療後メインテナンス
〜歯周形成外科療法後メインテナンス〜
歯周形成外科療法とは??
審美的な補綴処置が出来ない時に登場する。形態不良に対する外科的治療と考えても良い。
形態不良によりプラークコントロールに問題が出るような場合に使われる外科療法は、切除療法に含まれる場合もある。
形態不良のなかで最も患者さんが気にされるもの
歯肉退縮(gingival recession)
① 炎症性歯肉退縮(inflammatory gingival recession)
歯周病の進行に伴って起こる
ミラーの分類クラス3、4
② 非炎症性歯肉退縮(non –imflammatory recession)
骨の裂開にオーバーブラッシングが重なっておこる
ミラーの分類クラス1、2
歯周形成外科での対応は非炎症性歯肉退縮。
炎症性歯肉退縮の場合は通常歯周病の治療を優先させる。歯周形成外科を行ってもうまくいかない。
歯周形成外科の代表格「根面被覆術」
歯肉退縮を起こして露出した根面に歯肉を取り戻す。
術式として多様されているのが「結合組織移植術」(connective tissue graft,CTG)
フラップの下に口蓋から採取した結合組織移植片を入れる事で、移植片を骨膜とフラップでサンドイッチする方法。サンドイッチする事で移植片が壊死しにくく、高い成功率につながっている。根面被覆だけでなく、歯肉の厚みを増やしたり、抜歯後に凹んだ歯槽堤を膨らませる事にも利用される。
参考文献)メンテ・ザ・ペリオ 山本浩正 著