2009年7月23日木曜日

メインテナンス

メインテナンスの必要性

動的治療で歯周ポケットから細菌を除去しても、口腔内から歯周病菌が完全にいなくなるわけではなく、歯周病菌は次のチャンスを狙っている。

深い歯周ポケットが残ってしまったり、プラークコントロールが悪く、歯肉に炎症がおきやすい状況は、歯周病の復活のチャンス!

プロケア後どのくらいの期間で細菌が戻ってくるか??
おおまかにいうと…

プラークコントロールの良い患者さん→数ヶ月
プラークコントロールの悪い患者さん→数週間

患者さんのプラークコントロール状況や歯周ポケット、根分岐部病変、補綴状況などに考慮して、リコール間隔を決定する。

メインテナンスの効果
赤字は歯の寿命(歯を失うまでの時間に換算すると)
  
①診査のみで何もしない    10年で平均3.6本の歯を失う    2.8年
②動的治療のみ        10年で平均2.2本の歯を失う    4.5年 
③動的治療+メインテナンス  歯の喪失数は10年で平均1.1本   9.1年

動的治療、メインテナンスをきっちり行うと3倍以上歯を長持ちさせる事が出来る!!

メインテナンスをすれば一生歯を失わないとはいえないまでも、歯の寿命は確実にのびる


歯科の先進国であるスウェーデンと比べると

スウェーデンのメインテナンス率は90%。80歳での残存歯数は約20本
日本のメインテナンス率は2%。80歳での残存歯数は約8本