2009年8月14日金曜日

メインテナンス

メインテナンス時のプロービング値の変化

プロービング値の減少
・歯肉退縮
・付着の獲得
メインテナンス時は結合組織性付着が新たにできる事は稀
上皮性の付着と考えてほぼ間違いがない

プロービング値の上昇
・歯肉退縮
・歯肉腫脹
心配なのは…
付着の喪失が減ること。歯を支える付着が減るという事は歯の寿命に関わる。
(原因)
①長い接合上皮で治癒していたところの上皮付着がはがれてしまう
②結合性付着が喪失する場合、歯周病の進行を意味する

☆注意点☆
メインテナンスでは…
付着の獲得が起こる場合→ほとんどが上皮性付着による
付着の喪失が起こる場合→上皮性付着が剥がれるだけでなく結合組織性付着も失う可能性がある


参考文献) メンテ・ザ・ペリオ  山本浩正 著


2009年8月13日木曜日

メインテナンス

歯肉の治癒形態

動的治療でポケットが浅くなる場合大きく分けて2つの治り方がある

・浮腫性の炎症が歯肉に起こっていると、炎症が消退するにつれて歯肉は引き締まり退縮する
このような場合歯肉は薄くなり浅い健康歯肉溝(シャローサルカス)に近い状態になる。

・付着の獲得によってポケットが浅くなる場合はジッパーをあげるように歯肉が根面に付着する。これには上皮が長く付着する場合と結合組織が新しく付着する場合の2種類がある。多くの場合は前者で、後者は再生療法で起こる可能性はあるが頻度が少ない。
「長い接合上皮による治癒」
これには本物と偽物の2種類があり、本物は電子顕微鏡レベルで上皮細胞と根面がしっかりとつかんでいる付着。偽物は結合組織からの側方圧で上皮が押さえつけられているだけの状態。
どちらの付着が起こっているかは、切片をとって顕微鏡をのぞかない限りわからない。
臨床ではプローブの進入を阻止できるくらいの強さがあるようであればよい。
このような治癒形態の場合はプロービング値が少し大きめになる事が多く深い健康歯肉溝(ディープサルカス)という。

参考文献)メンテ・ザ・ペリオ 山本浩正 著



2009年8月12日水曜日

レッドコンプレックス

〜歯周病は感染症〜

人間の体には約700種類の細菌がいる。そのなかの約400種類が口腔内にいる。
ほとんどは悪さをしない常在菌。

そのなかで、歯周病の原因菌は6〜8種類くらいいるとされている。

特に悪さを働くのが、グラム陰性細菌の

1、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)
2、タンネレラ・フォーサイセンシス(Tf菌)
3、トロポネーマ・デンティコーラ(Td菌)

が歯周病の原因菌で『レッドコンプレックス』と呼ぶ。

根尖病巣にもレッドコンプレックスが検出される。

治療前にはできるだけ歯周病の治療を行い、口腔内環境を整える事が大切!!!



メインテナンス

メインテナンスプログラム  

1、診査
〜データの処理〜

☆動的治療とメインテナンスでは、診査データを見る目を変える

①動的治療の目
・どこのポケットが深くてどのような治療が必要か??
・どれくらい改善したか??
・どこに、どの程度問題が残っているのか??

②メインテナンスの目
・悪くなっている部位はないか??
・リスクの高いところはどこか??
・リスクの高いところが安定しているか??

☆メインテナンスにおける診査システムに求められるもの

リスクの把握と変化の把握ができるシステムであること。

☆データの共有

高血圧の患者さんは自分の血圧を、糖尿病の患者さんは自分の血糖値を知っているが、歯周病の患者さんは自分のプロービング値を知らない。
データを共有することは生活習慣病の基本スタンスです。
共有データが患者さんにとって励みになるよう工夫する事は長いお付き合いのなかで大切。

(プロービングの誤差)
1㎜プロービング値が増えたときに付着の喪失が起こっている確率は50%ほど。通常誤差に含まれる。
2㎜以上のプロービング値が増えたときには本当の付着が起こっている確率は90%までに急
上昇する。


☆プロービング値の出血(BOP)

BOP(+)の意味するもの
・炎症の存在
・歯周病菌の存在
・付着の喪失リスクの存在

BOPの疫学
BOP(+)で付着の喪失が起こる確率は低いが、BPO(−)で付着の喪失が起こらない確率は高い

喫煙→BOP率下がる
アスピリン→BOP率上昇する


☆その他の診査

・歯肉退縮量
プローブでの測定、口腔内写真のダブルチェック
・根分岐部病変
・歯の動揺度
必要に応じてX線写真撮影を行う


参考文献) メンテ・ザ・ペリオ  山本浩正 著

2009年8月9日日曜日

メインテナンス

メインテナンスプログラム

1、診査

メインテナンスにおける診査項目
・プロービング値
・プロービング値の出血
・歯肉退縮量
・根分岐部病変
・セルフケアレベル
・知覚過敏の有無
・カリエス
・修復物の脱離
・咬合時痛などの有無
・X線写真撮影(必要に応じて)
・口腔内写真撮影
・細菌検査(必要に応じて)


☆どのような診査をするか??
患者さんが何か症状を訴える場合は、まずその原因を調べて必要に応じて処置を行う事を優先させる。
メインテナンスに入っている歯周病患者さんは、動的治療で知覚過敏を起こしやすくなっている。どこにどの程度知覚過敏があるかをおおまかに把握しておき、オーバーブラッシングの傾向がないかのチェックとバイオフィルム破壊で痛みを与えないようにする。


☆患者さんにやさしいプロービングを目指す
プロービング圧、方向、根面へのプローブ先端の接触などが特に大切。
炎症がかなり強い時にはいくら注意しても痛みを与えてしまいそうになる事がある。
患者さんに痛みを与えないでプロービングし、炎症の強い所は実は弱めに測定しているので、実際はもう少し大きい値になるという事を説明すると良い。
痛みを与えてしまっても患者さんとの関係が崩れないようにする努力もつねに心がける。


メンテナンスプログラムの最初でつまずかないために、早く、痛くなく、正確に審査を行うように心がける。


参考文献) メンテ・ザ・ペリオ  山本浩正 著

2009年8月7日金曜日

メインテナンス

メインテナンスプログラム

1、問診

2、診査   (歯周基本検査、口腔内写真撮影など)     

3、セルフケアのチェック

4、プロケア  (細菌バイオフィルム破壊、PMTC)

5、フッ化物塗布


このプログラムを限られた時間の中で行うには、ひとつひとつの処置を効率よく行い、その患者さんにとってそのときにもっとも必要な処置を重点的にできるように時間配分する。
たとえば…
・セルフケアが不十分なので、ブラッシングの再指導に重点をおく。
・プロービングで出血傾向の続いている所を中心にポケット内細菌バイオフィルムの破壊に時間を使う。
など。

患者さんにいかに満足してもらい、健康な状態で次回来院してもらえるかを考えてメインテナンスプログラムを行う。

参考文献)メンテ・ザ・ペリオ  山本浩正 著





2009年8月5日水曜日

見学ツアー

いつもお世話になっている歯科産業の吉川さんにお願いをして、土井歯科さんと当院もお世話になっている技工所、ユニバーサルプロステックさんに見学ツアーに行ってきました。


ユニバーサルプロステックさんの素敵な玄関です。


                 
                 記念撮影です☆


           補綴物について詳しく説明していただきました。



歯科衛生士は技工士さんが作った補綴物を患者さんと一緒に長持ちするようメインテナンスする立場ですが、今更ながら無知な自分に気づき、知識を身につける一歩として、見学させていただきました。
一般診療所ですと、患者さんが直接歯科技工士さんと会うことはあまりないかもしれません。
食べる事は生きる事。髪の毛一本でも敏感に感じる口腔内で、技工士さんはおいしくものが食べられるように臓器としての歯を作る歯科医療の一端を担う医療技術者です。
細かい作業を行う技術と学問的裏付けを行う知識を持った、技工士さん方にお会いする事が出来、とてもうれしかったです。

お忙しい中、親切に説明していただき、ありがとうございました。






           土井歯科さんの素晴らしい消毒・滅菌システムの一部です。

7月に勉強会で土井歯科さんの助手さんにお会いしたのがきっかけで、見学に行かせていただきました。笑顔が素敵な方で、ぜひまたお会いし、ゆっくりお話してみたいと思いました♪

消毒・滅菌システム、活気がある診療風景、そして明るいスタッフさん、見習うべきところがたくさんありました。

診療中に見学させていただきありがとうございました☆


そしてそして、歯科産業吉川さんいつもいつもお世話になりっぱなしで…
今日はありがとうございました!!