2011年4月10日日曜日

今日セミナーへ行く前に、私の母校である札幌歯科学院専門学校の前を通ったとき、おそらく学生さんらしきスーツ姿の数人とすれ違い、学校に通っていた頃を思い出し懐かしくなりました。

通っている時は、身だしなみに異常に厳しかったり、タオルの干し方で怒られたりとちょっとうんざりと思っていましたが、今考えると身だしなみを整えるのは臨床実習で学ばせてもらう身としては当たり前のことだし、タオルの干し方は些細な事かもしれませんが、失敗は許されない医療行為を行う歯科衛生士の仕事を行う上で、どんなことも丁寧・確実にする事は大切です。あの頃はこんな事考えもしていませんでしたが…今だったら大嫌いだった解剖学や生理学も、もう1度勉強したいなと思います。

今は歯科衛生士学校も3年生になり教育も色々変わってきているようですが、学生時代に教務の先生方にいろいろ細かく注意された事は今のわたしの原点でしょう。

ダイアグノデントペン

モリタさん主催のセミナーを受講したのでまとめます。
ダイアグノデントは当院でも採用しております。


<ダイアグノデントとは?>
歯面に655nmのレーザー光を照射することで起こる蛍光反射を測定し、隠れたカリエス(虫歯)や表層下カリエス(虫歯)を検出し、その状態を数値化するもの。このレーザー光線は、最大2mmの深さまで到達し、健全な歯質には低い値が示されますが、カリエス(虫歯)を含め歯質が変化している場合には、高い値が示されます。
Photo: レーザー光で検知











<カリエス検出率>



<プローブの種類>
ステップ2
【裂溝用プローブ】 
プローブ先端から直線的にレーザー光が照射されます。
【隣接面用プローブ】
プローブの赤い点マーク側に100度に偏光されたレーザー光が照射されます。


<使用ポイント>
1、プラークなどの付着物を取り除いた上で、歯面を乾燥させ、ピーク値を測定するためにいろんな方向から測定するために1カ所でぐるぐる回すように使う。

2、偽陽性と出てしまう要因
 ・一般的な着色
 ・CRやシーラント(蛍光特性を持つものがある)
 ・着色したコンポジットレジン充填のマージン部
 ・プラーク、歯石の付着(プローブの先のプラーク付着にも注意が必要。毎回アルコール拭きするのがよい)
 ・裂溝内の食物残渣(有機物片)
 ・PMTCペースト

3、その他
 ・う蝕病巣の上に健全なエナメル質があると数値が小さく出る傾向がある。
 ・プローブは消耗品(サファイア製で摩耗すると数値に影響する、オートクレーブ可だが乾燥行程は×)