2010年9月22日水曜日

メインテナンス

歯科衛生士の仕事をしていて、患者さんの口腔内が良くなっていったりと、日々うれしい瞬間はたくさんあります。

でもやっぱり一番はメインテナンスで患者さんと再会する瞬間が一番やりがいを感じる瞬間です。予防の専門家として歯科衛生士の仕事の集大成だなと思います。

今日は80代のメインテナンス1周年を迎える患者さんがいらっしゃいました。
趣味はマラソンとスキーで元気の秘訣は好きな事をする事だそうです。

「重い荷物を持とうと思ったり、走ろうとチャレンジする事が大切なのよ。あきらめちゃだめよ。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
患者さんのほとんどは人生の先輩方です。学ばせてもらう事が多いなとほんと思います。

そう思えるのも患者さんと向き合える十分な環境や時間があるからですね。

2010年9月21日火曜日

急性期における口腔ケア


先日祖父が亡くなりました。
予約を変更して頂いた患者様にはご迷惑おかけしました。


たった1ヶ月の間にご飯が食べれなくなり、水が吸えなくなり、水を飲んでもむせてしまい、最後には酸素吸入器をつけて唇と舌がくっつくくらい乾燥し、痰が絡んで息が苦しそうな祖父を見ながら歯科衛生士として、患者さんの口腔に生涯責任を持ちたいと考えていましたが、何もできない自分が恥ずかしくなりました。

責任を持つためには自分にはまだまだやらなきゃいけない事が沢山ある事、「生涯健康で過ごしもらいたい」でも最後の時は必ず来る事をちゃんと受け止めていきたいと思いました。

そして来てもらうのが前提のメインテナンスだけでなく、医院に来られなくなってしまう状況になっても口腔ケアを続ける事が当たり前でなければいけないと思いました。それが歯科衛生士の可能性も広げる1つではないかとも思います。


急な事だったのでなかなか気持ちの整理がつきませんでしたが、祖父のようにいつも背筋を伸ばして仕事を通して社会貢献できるように生きて行きたいです。