2009年4月23日木曜日

電動歯ブラシ



最近、電気屋さんへ行くとたくさんの種類の電動歯ブラシをよく見かけませんか??

今回は、患者さんからの質問も多い「電動歯ブラシ」をテーマにお話しさせていただきます。

電動歯ブラシは主流のもので「電動歯ブラシ」と「音波振動歯ブラシ」の2種類に分けられます。

まずは2種類の違いから・・・

1)電動歯ブラシ

  1万回/分以下の低速運動、反転運動、回転運動をする製品。

  ブラシそのものが動くもののことをいいます。

2)音波ブラシ

  30,000回/分前後の振動をする製品。

  音波により毛先が微振動する製品の事をいいます。

 

音波とはどんなものだとおもいますか??

音の波で、空気中にはみえない→水面に落とした時にできる輪のようなものです。

1秒間に振動する回数を振動数といい、単位はヘルツ(Hz)で表され、20Hz2万Hz以下のものを音波といいます。

 

これだけでは、どっちがどうなのかよくわからないですよね。

どっちがオススメですかと?言われるとずばり音波ブラシです。

電動歯ブラシはブラシが動くだけなので、手用歯ブラシと同じように磨きたい部分を、しっかりと狙わなくてはいけません。

ブラシのヘッド、振り幅がも大きいものが多く、奥歯まで磨くのが難しかったり、歯ぐきを傷つけてしまう事があります。

 

なぜ音波ブラシのほうがオススメかといいますと・・・

1、使い方が簡単

 歯面にブラシを当てるだけで、歯の面のツルツル感が味わえます。

2、歯と歯ぐきに無理な力がかからない

 固い歯ブラシや、強い力でゴシゴシ磨くと歯や歯ぐきが減っていき知覚過敏 の原因となってしまうことがあります。音波ブラシは手磨きよりもブラッシング圧が弱いのでが歯や歯ぐきにやさしいです。

3、プラーク除去率が高い

 音波の振動により歯と歯の間、歯周ポケットのプラーク除去率が手用歯ブラシよりも高 いという研究結果もあります。

☆当院で販売しているソニッケアー音波ブラシには特許テクノロジーの液体流動力が発生します。この力で直接毛先が届かなくても、プラークを除去する事ができます。

液体流動力とは??→音波の振動により液体(口腔内の唾液)が泡立つようにな作用の事です。最初の写真で泡立っているようになっているのがみえますか??

4、唾液がたくさんでる

 音波の振動によるマッサージ効果で、唾液がたくさん出ます。唾液にには、 たくさんの良い作用があります!!(唾液の役割については今度くわしく ・・・)

5、着色がしにくくなる

 タバコのヤニや茶渋など、歯科医院で1度クリーニングを行いその後、音波ブラシを使うと着色がしにくくなります。


電動歯ブラシ、音波ブラシに共通して言える事ですが、口に入れるだけで、満足してしまうことが欠点と言えます。

歯磨きが苦手な方や、着色がしやすい方、インプラントを入れている方、歯肉退縮が心配な方に特に音波ブラシをオススメしています。

手用の歯ブラシも音波ブラシも正しく使用してこそ効果があります。

当院では、2種類の音波ブラシを販売しています。デモ機もありますので、気になる方はお気軽に声をかけてくださいね!! 

    

    

    


 

 

2009年4月20日月曜日

『tagawanote』開始

第1回目のテーマ

  第一回目はまだまだ認知度が高くない『歯科衛生士の仕事』をテーマにしていきたいと思います。


歯科衛生士(Dental Hygienist)とは・・・

・歯科予防処置   虫歯や歯周病など口腔内疾患を予防するための歯石除去や薬物を塗布する事などです。
・歯科診療補助   歯科医師の行う診療をサポートすることです。
・歯科保健指導   プラークコントロール指導、食生活指導などをおこなうことです。


上記を三大業務とした、国家資格です。

といってもよくわからないと思うので、今回は私の考える歯科衛生士の仕事についてお話させていただこうと思います。

一言で言うと、歯科衛生士は『患者さんが生涯に渡り、お口の健康を保つ為のパートナー』だと考えています。
口が健康でないとおいしく食事をしたり、楽しく会話をしたり、笑ったり、時には歯を食いしばってがんばる事が出来ませんよね??

 お口の健康を生涯にわたって保ち、人生を楽しむために、歯科衛生士を利用してくださいね!!


虫歯、歯周病の原因を除きます。



ではどうしたらお口の健康を保つ事が出来ると思いますか??

歯を失う原因は歯科の二大疾患である虫歯と歯周病がほとんどを占めています。
実は虫歯も歯周病もプラークの中に含まれるバイオフィルムという細菌の巣の感染症なのです。

こで歯科衛生士の出番です。プラークを除去するための歯ブラシ指導を行ったり、バイオフィルムを除去するためにクリーニングを行います。

ここまで読むと歯科衛生士はお口の中だけを見る仕事なの??と思われるかもしれませんがそうではありません。


全身との関連も忘れません。

虫歯や歯周病は全身疾患や生活習慣がとの関わりがとても深い病気です。(特に糖尿病などは深い関係があるのですが長くなってしまうので、また別の回でお話させていただきたいと思います。)

なので、生活背景や全身の健康状態を把握した上で、プロとしての目線で歯科衛生士の業務を行う事が大切だと考えています。

そして歯だけではなく、口腔は消化器官の一部だという事も忘れてはいけません。


私が心に留めていること

わたしが歯ブラシや生活習慣改善などの指導を行わせていただく際にいつも心に留めておく事があります。

 それは、『人はそれぞれ生まれた時から積み重ねた経験も価値観や物事の判断、現在おかれている状況も異なっている』という事です。そのため、もちろん口腔の健康に対する目標も人それぞれ異なっています。

患者さん皆さんが口腔内の目標を達成するためには

・歯科衛生士が患者さんに押し付けることのない歯ブラシや生活習慣改善の指導を行う事。
 (たまに厳しく指導させていただく事もあるかもしれませんが・・・)
・ 歯科衛生士が患者さんと目標を共有し、歯科医師とのパイプ役になる事

この二つが大切だと考えています。

そのためには患者さんとのコミュニケーションが重要になります!!

知識や技術を向上させる事は当たり前です。患者さんが安心して、何でも話していただけるように、治療が受けられるように、信頼される歯科衛生士となれるよう努力していきたいと思います!

来院された際はお口のことに限らずお話を聞かせていただけるとうれしいです♪そしてちょっとでも気になる事や、疑問に思う事はなんでも聞いて、どんどん歯科衛生士を活用して下さいね!

次回は『音波ブラシ』についてお話させていただく予定です!!